コラム

2025.09.02

吃音とは? 発達障害との関連、診断基準、治し方についても解説

吃音(きつおん)は、言葉を話す際にスムーズに発声できない状態を指します。
子どもに吃音が見られると、親としてとても心配になるものです。

「発達障害と関係があるのか?」「治るのだろうか?」と悩む方もたくさんいらっしゃいます。
そこで今回は、吃音の基本的な情報や診断基準、治し方についてわかりやすく解説します。

【吃音とは?】

吃音は、主に以下のような言葉の障害が現れます。

・繰り返し(反復):同じ音や言葉を何度も繰り返す
例:「あああのね」「ぼぼぼくは」

・引き伸ばし:音を伸ばしてしまう
例:「きーーみは」

・詰まり(難発):言葉が出にくくなる
例:「(……)きみは」
これらの症状が日常的に見られる場合、吃音が疑われます。

【発達障害との関連性は?】

吃音は必ずしも発達障害の一部ではありません。
ただし、ADHD(注意欠如・多動症)や自閉症スペクトラム(ASD)などの発達特性を持つ子どもに吃音が見られるケースもあります。
発達特性が背景にある場合、言葉のやりとりに困難さを伴うことがあり、それが吃音に影響することがあります。

【吃音の診断基準は?】

吃音は、医学的に診断される際に、以下のような基準が用いられます。

①持続期間
症状が6ヶ月以上続く場合は注意が必要です。
幼児期の一時的な吃音(発達性吃音)は3歳から6歳頃に多く見られますが、多くは自然に消失します。

②日常生活への影響
学校や家庭生活での会話に支障をきたしている場合、専門的な診断が推奨されます。

③症状の種類と頻度
繰り返しや引き伸ばし、詰まりなどの症状が頻繁に見られる場合は吃音の可能性が高いです。
診断は、言語聴覚士や発達支援専門家による評価が必要です。

【吃音は治るの?】

吃音は、完治が難しい場合もありますが、適切な対応で改善や軽減が期待できます。
以下に子どもへの具体的なサポート方法をご紹介します。

1. 言葉のプレッシャーを減らす

子どもが言葉をスムーズに話せないとき、「落ち着いてゆっくり話して」「もう一度言い直して」といった指摘は控えましょう。
代わりに、子どもの話をじっくり聞き、言葉を遮らずに受け止める姿勢が大切です。

2. リズムを意識した話し方を練習する

言葉のリズムを整える練習を取り入れると、話しやすさが向上する場合があります。
例えば、歌を歌ったり、詩を朗読したりすることが効果的です。

3. ストレスを軽減する環境づくり

吃音はストレスや緊張が強いと悪化することがあります。
ご家庭や学校で安心できる環境を整え、子どもの気持ちをリラックスさせることが重要です。

4. 言語聴覚士の支援を受ける

専門家によるスピーチセラピーは、吃音改善に役立つ具体的な方法を提供してくれます。
呼吸法や発声練習など、個別に合わせた指導がおこなわれます。

5. 親もサポート方法を学ぶ

親が吃音に対する正しい知識を持つことは、子どもをサポートする上で非常に重要です。
吃音についての講座やセミナーへの参加を検討するのも良いでしょう。

【吃音の子どもが抱える困り事とは?】

吃音のある子どもは、話すこと自体にプレッシャーを感じることがあります。
その結果、以下のような困りごとが生じる場合があります。

・友達とのコミュニケーションが難しくなる
笑われるかもしれないと感じて話すことを避ける場合があります。

・自信を失う
周囲の反応によって、自分の話し方に劣等感を抱くことがあります。

・学校での発表が苦手になる
クラスでの発表や発言を避けるようになることもあります。

まとめ

吃音は子どもの成長過程で一時的に見られることもありますが、本人が気にしていたり日常生活に支障をきたす場合には、その子に合ったサポートが必要です。

・診断基準を知り、必要なら専門家に相談する
・言葉のプレッシャーを減らし、子どもの気持ちに寄り添う
・環境を整え、リラックスできる時間を増やす

こうした方法を取り入れながら、少しずつ話しやすくなるようサポートしていきましょう。
親や周囲の大人が温かく見守りながらサポートすることで、子どもは安心して成長していくことができます。

監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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