2020.05.15
発達障害について
発達障害のこだわりを認める
前回のコラムで、「発達障害の子どもと家庭で過ごす」ことについて触れました。
子どもと向き合う時間が長いと、いろいろなことが目につき、気になってしまいます。
気になることを変えようとせず、「ただ観察する」ことで、大人自身も少し楽になる提案をしました。
これは子どもの「こだわり」についても、同じように考えることができます。
とくに自閉症スペクトラムの子どもの場合、こだわりを強く持つことがあり、それを目にすると「障害」という現実を突きつけられているようで、余計に変えたくなるかもしれません。
とてもつらい気持ちかもしれません。
一言で「つらい」と、他人が言ってしまえるものではないかもしれません。
しかし、こだわりを根本からなくすのはなかなか難しいことです。
何ごとにもこだわらず、変化を受け入れられるのを望んでしまいますが、それは目の前の子どもを否定することになりかねません。
まわりも自分も大きく困るわけでなければ、こだわりがあってもかまいません。
むしろ、プラスになることもあります。
子どものこだわりが気になる時には、なぜそうしたいのだろう、何を楽しんでいるのだろう、何に興味を向けているのだろう、とよく観察してみましょう。
本当に困ることなのか、大きな迷惑になることなのか、観察しながらよく考えると、そうでもないことがほとんどです。
また、幼児期のこだわりはずっと続くわけではなく、強く変えようとしなければ自然と他のものに興味を向けるようになることが多いです。
許容する幅を広げ、できるだけ否定せずに目の前の子どもを見ることは、じつは大人にとっても少し楽になることなのです。

執筆:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
