2020.04.15
発達障害について
発達障害の子どもに上手に伝える
前回のコラムで「ワーキングメモリー」がまだ上手に使えない子どものことを取り上げました。
日常で指示を伝える工夫として、視覚的な提示をプラスすることは非常に効果的です。
例えば「手を洗ってからお弁当だよ」という時に、手洗い場を指さしながら伝えたり、「手を洗ってから(手をごしごし洗うジェスチャー)、お弁当だよ(「いただきます」のポーズ)」とジェスチャーを添えたり。
頻繁に行う行動なら、順番をイラストや文字にして貼っておくのもよいですね。
このような工夫をすることで、大人は「どうしてやっていないのか?」と腹を立てずにすみ、子どもは「できたね」とほめられ、小さな達成感を重ねていくことができます。
ワーキングメモリーのスキルは、成長にともない上がっていきますが、特に苦手な子どもには楽しいゲームとして行うこともよいです。
「ミッションゲームだよ!」と、紙に書いた「今日のミッション」に取り組みます。
ミッションの内容は「リンゴとバナナをかごに入れる」とやさしいものから始め、徐々にレベルを上げていきます。
「リンゴはお皿に、バナナはかごに入れます。ドアを3回ノックしたら、クレヨンで赤い〇を描いて」
なんて複雑なミッションでも、ゲームなら挑戦する意欲を見せてくれます。
日常で困ることには適切に配慮し、ゲームとして取り組むことでスキルを育てていきましょう。

執筆:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
