2020.04.01
発達障害について
発達障害児の指示理解が難しいのはどうして?
日常でやってほしいことを子どもに伝えても、行動につながらないことがあります。
「ワーキングメモリー」と呼ばれていますが、人は何かに取り組みながら同時に、短い時間、保持する記憶を使っています。
たとえば、買い物かごを持ってスーパーをまわりながら、献立を考え、必要な材料を想起し、その記憶を保持したまま野菜やお肉をかごに入れ、「醤油はあっちの棚だから…」と記憶を引き出して移動する…と常に記憶を更新しながら、つまり使った記憶は捨て、次に必要な記憶を短い時間保持することを、繰り返しながら行動しているのです。
この「ワーキングメモリー」を幼児はみんな、大人ほど上手に使えていません。
幼稚園の子どもに、複雑な手順のお手伝いを頼むことは難しいですよね。
発達障害の子どもは、このワーキングメモリーの使用がとくに苦手なことがあります。
「手を洗ってからお弁当だよ」と言われたのに手を洗っていなかったり、「はさみとのりを持ってきてね」と言われたのに、何も持たずに座っていたり、そんなこともありますね。
どのくらいの指示であれば理解できるのか、1つずつなのか、2つ同時でも良いのか、2つ同時なら伝え方をどのように工夫するか、大人が配慮することで、子どもの「できない感」を軽減することにつなげられると良いです。

執筆:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
