2019.12.15
発達障害について
言葉の遅れ - 2
言葉の遅れのもうひとつの原因に、「言葉を事実として環境から学ぶ」スキルの難しさが考えられます。
子どもの言葉が遅れていると、大人はつい、無理にでも発語させたくなりますが、ひとつずつ言わせようとがんばるだけでは、自分で環境から学ぶスキルにはつながりにくいです。
自分で環境から学ぶためには、まず言葉をほかの音と区別することが必要です。
そのためには、言葉がほかの音より重要だと脳が判断しなければなりません。
次に、何を意図しているのか、相手の注目している対象を理解しなければなりません。
さらに、口元へ注目し、音を聞くのと同時にその動きを観察するのです。
やらせようとすると非常に難しいですが、コミュニケーション意欲が高まることで、自然にできると考えられます。
「かかわりたい」欲求が発揮されれば、大人の発する言葉は特別な音になり、その目線から自然と意図を理解し、表情に注目することができるのです。
コミュニケーションは相互作用です。
自分の発した声や行動に大人が反応し、感情や意図が伝わった経験を重ねることで、「伝えよう」とする意欲は高まります。
そのために日常でできることは、遠回りに見えても、子どもの行動をよく観察し、その意図を理解することです。
そして、「わかったよ」をわかりやすく伝えながら、刺激を届けていきましょう。
次回は、コペルプラスで言葉のために行っている課題をいくつかご紹介します。

執筆:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
