2020.09.01
発達障害について
感情をコントロールできない難しさ
「負けることを認められなくて困っている」「癇癪をおこして友だちとうまくいかない」というようなご相談を多くいただきます。
それは幼児期にはよくあることであり、また発達障害の特性とされることでもあります。
勝負に負けたり、思い通りにならなかったりすると、だれでも多少なりともがっかりしますね。
それを「まあ、そんなこともあるか」と切り替えることが難しいわけです。
確かに発達障害の特性として、感情コントロールが苦手なことはありますが、大前提として忘れてはいけないのは、子どもはだれでも大人ほど上手ではないということです。
価値判断は勝ち負けにだけあるのではないことや、思い通りになるのが一番大切ではないことを、大人は知っているけれど、子どもは本当のところで実感できていないのです。
大人はさまざまな経験を通して、現在の状態がすべてではないことを理解しているので、一瞬気持ちが落ち込んでも切り替えることができますが、「いま」がすべてのように感じている子どもにとってはそう簡単ではないわけです。
そのことをまず、大人が深く理解すること。
「君がつらいことを私もわかるよ」「私だってきっと以前はそうだったと思うよ」と認めてあげることは、子どもにとって大きな支えであると思います。
「いますぐに」気持ちを切り替え、だれとでも上手につきあえる姿を、愛ゆえに求めたくなります。
笑顔の子どもを見たいからです。
でもそれをぐっと抑えて、子どもの今の姿をまずそのまま認めることも、大人の役割かもしれません。

執筆:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
