2018.06.15
幼児期の発達
問題行動のなかの感覚刺激
前回のコラムで、”子どもの行動の変化を待つ”という対応を紹介しました。
これは、適切と思われる行動がなかなかとれず、子ども自身が葛藤しているときの対応です。
「約束が果たせなかったら〇〇(楽しみなこと)ができない」という対応は、罰の意味合いを持ってしまうので、こじれてしまった子どもの行動への対処としては適しません。
しかし、ここで注意しなければならないのが、感覚刺激としての強化が含まれていないか、という点です。
たとえば、感情が高じた結果起こる、壁に頭を打つ(自傷)、人をたたく(他害)、あるいはものを投げる、などの行動は、すべて感覚刺激という側面があります。
つまり、周りが反応しなくても、その行為自体に感覚的な快感が生じてしまい、繰り返すことにつながってしまうのです。
ですから、言葉で注意はせずに、すぐに制止して落ち着くのを待つ必要があります。
行動には、それ自体が感覚を刺激する面が多くあることを、知っておきましょう。

執筆:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀
幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。
